【本音】海外移住4年目の後悔・デメリットをスペイン在住者が赤裸々に告白する





そんな風に悩むあなた向けの記事です。
こんにちは!海外在住4年目のほぺまゆ(@Jope_Mayu)です。
海外生活というとなんとなくかっこいい、日本の堅苦しい雰囲気から解放されて最高!みたいなイメージがあるかもしれませんが、実際のところはどうなのか?
わたしはスペインに移住してきて4年目。スペインでの生活は楽しい毎日なのですが、ぶっちゃけ後悔してることもたくさん。ざっと考えただけでも10個ありました。10個よ。ありすぎ。



もちろん残りたい理由があるから海外に住み続けているわけで、後悔ばかりの日々ではありません。しかし隣の芝生は青くみえてしまうもの。
そこで本記事ではスペイン在住のわたしが海外移住4年目にして後悔していること、デメリットを10個まとめてみました。くわえて後悔しないためにやるべきことも。
この記事を読めば、海外移住という大きな決断をしても本当に大丈夫か再確認できますよ。
海外移住の後悔①家族や友人のそばにいられない
海外に住んでいると日本にいる家族や友人にはそうそう会えません。
日本で会ってお別れするときは、次いつ会えるかもわからないような心境になり、かなり心にグサっときます。
海外滞在中もし家族の身に何かあっても、陸続きの日本国内とは違い、日本への航空券を予約し半日〜1日近くかけて帰国。
親の死に目にもあえないことだってあるのです。
うちのお父さんも



なんてことを言って悲しそうにしているので、その姿を見るだけでも辛いものがあります。



海外移住の後悔②日本人との結婚は難しい
これは結婚をする前に海外移住をした場合ですが、一度海外に住み始めると日本人をパートナーにすることが難しくなります。
おもな理由はこんな感じ。
- 海外での出会いは圧倒的に外国人
- 日本との遠距離恋愛はたやすいことではない
- 日本人同士の夫婦だと海外に住み続けるハードルが高い
- 外国人の愛情表現に慣れると日本人が物足りなくなってしまう
- 外国人を元カレ元カノに持つと、今後出会う日本人に身構えられてしまう
……etc



とはいえ、



という人もいるはず。
ただ国際恋愛も楽しいことばかりではありません。
パートナーが日本語を流暢に話せないこと、日本人なら当たり前に知っていること(日本に関すること)もいちいち説明しなければならない、
笑いのツボが違う、邦画や本などを一緒に楽しめない、生活習慣や文化が違うなど、ストレスになることもたくさん出てきます。



日本人パートナーと一緒に家庭を築きながら海外に住み続けるというのは、かなりハードルが高いことでもありますよ。
海外移住の後悔③ビザの手続きが面倒
海外で生活するために必須なのはビザ。
永住権を獲得するまでは、常にこのビザの手続きと格闘しなければなりません。
日本にいると『今住んでいるこの場所から立ち退かなければならない』みたいな恐怖を感じること、1ミリもないですよね。もちろん家賃を払わなくて立ち退きはあるかもしれませんが、国を追い出されるほどはない。
日本で暮らすことは日本人にとってあたり前の権利です。
しかし海外にいると『この場所で生活するため』に、常にビザと戦う必要が出てきます。
それが簡単にチャチャっとすめばいいですが、ビザの手続きはかなりめんどうでお金も時間もかかる。運次第なことも多い。
ビザの手続きを繰り返していると、だんだん



という想いに駆られてきます。



海外移住の後悔④お金を貯めにくい
日本企業の海外駐在として日本から海外へ派遣される場合は、手当などもついてかなり豊かな生活を送れますが、
まずは留学・ワーホリで海外移住するという場合は、お金を貯めにくいことが多々あります。
おもな理由はこんな感じ。
- 十分な稼ぎが得られない(仕事に制約がある)
- 留学なら大きな学費がかかる
- ビザ取得にお金がかかる(申請費用、弁護士費用など)
- 現地の給与水準によっては働いてもお給料が低い
- ボーナスがほとんどない企業もザラにある
- 日本への一時帰国でお金がかかる
- 日本食スーパーの食材は普通よりも高い
……etc
日本へ一時帰国するたびに交通費で1人10万円程度かかりますし、久しぶりの再会で色んな人と会っていると交際費もかさむ。ここぞとばかりの買い物で支出も増える。



そんな厳しい生活を送っている中で、日本にいる人たちの『結婚式挙げました』『家建てました』な姿を目にすると、こりゃやばいわ……と寒気がしてきます。女子は特に。
お金がすべてではありませんが、お金は心の余裕や安心感をもたらしてくれる大切なものです。



海外移住の後悔⑤日本のサービスやシステムが使えない
日本のサービスですごいなと思うのが、ポイント制度。ほんとに日本はポイント大国です。






なんてことよくありますよね。ポイント使って安くなるなんて朝飯前。
一方でわたしの住むスペインには、生活の中にポイント制度がほとんどありません。一部のスーパーくらい。
クレジットカード保有はお金持ち層のみのイメージで、普通の人は銀行のデビットカードもしくは現金で支払いするだけ。
みんな使ってるアマゾンもポイントが貯まる制度なんぞありません。



日本のサービスを使えたら、生活ももっとお得になるのにな〜なんて思ってしまいます。
海外移住の後悔⑥医療サービスに不安がある
海外に住んでいてズーーっと健康!なんてことはありません。
むしろ健康だとしても定期検診は必要。つまり病院にお世話にならない人生は送れないのです。
でも海外の病院ってなんだか不安ですよね。本当に大丈夫かな?とか、病気のことを説明されても言葉がまったくわからないとか。



さらに女性は妊娠出産を海外でする場合も出てきます。海外だと不安だなあと思う人もたくさんいるはず。
何かあったときにすぐ日本の病院にかけこめないという状態は、生活の中でもかなり心理的に負担になります。
海外移住の後悔⑦常に語学の問題がつきまとう
先ほどの医療サービスの部分でも触れましたが、海外に移住するということは生活のどの部分にも語学の問題がつきまとうということ。
- 病院にかかるとき
- ビザの手続きをするとき
- 行政関係の手続きをするとき
- 不動産を購入もしくは借りるとき
- インフラやサービスを契約するとき
……etc
人生の節目にもなるであろう重要な手続きや契約など、しっかりと理解しておくべき事柄は基本的にすべて外国語です。
ましてこういった事柄は専門的な用語やフォーマルな形式で表現されていることが多く、理解するのは容易ではありません。



苦労する分、学びを得ることも多いですが、日本語の世界に舞い戻りたくなることもしばしば。
海外移住の後悔⑧仕事のスキルや経歴が身につきにくい
日本で働きながら語学力を鍛え、海外の外資系企業へキャリアアップ転職!という場合ならよいですが、
そうではなく日本の仕事を辞めて、海外へ留学もしくはワーホリ留学をするという経路をたどると、また新たな人生が1から始まるわけです。
海外に出たらまずは語学力アップに専念し、生きていくために日本人でもできるような仕事(日本食レストランなど)を始めていく人がほとんど。
その間はなかなかキャリアを磨くことや誇れるような実績を積むことはできません。



その一方、日本で働き続けていたら専門的スキルもさらに高まり、役職も上がり、〇〇といえばこの人!というような生業ができてきます。
さらに日本に住んでいると気軽にセミナーへ参加できたり、学校へ通ってスキルを身につけたりすることもできるので、新しい分野へのチャレンジもしやすい。



海外へ留学していたという点は語学力や生き抜く力などにおいて有利になるかもしれませんが、経歴を積むという部分においてはなかなか難しいのが現状です。
海外移住の後悔⑨日本食を楽しめない
海外の日本食は高い。
さっきお金を貯めにくいって言ったばかりなのに、日本食は高い。もう辛い。
日本人による本物の日本食レストランは手が出にくいものばかりだし(中国人経営のお店は安価)、日本食スーパーに行くと1つ1つの食材が高い。
日本で一人暮らしを経験してから行くと、なおさら値段の高さに驚くはず。



しかも日本食スーパーがあるからといって、すべて揃うわけではありません。特に地方ならではの食材なんぞありません。
日本にいたら当たり前のように日本食を食べられて、旬の食材も楽しめるのにな〜と思うと、日本に戻りたくて仕方なくなります。
なおさら日本食はスーパーヘルシーな料理なので、



なんて思うこともしばしば。これからの身体の健康が心配です。
海外移住の後悔⑩日本語の紙の本が読めない
読書家の方なら共感してくれるはず。日本語の紙の本の恋しさ。
日本の本は海外からでも電子書籍を使えば読めないことはないですが、やはりどうしても紙の本で読みたくなるときもあります。
読みたい本が電子書籍化されていればまだいいですが、単行本のみだったら絶望するしかありません。ちーん



それに難しいのが、紙の本を海外に持って帰ろうとすると結構かさばるので数に制限が出てきます。
しかも本は重い。スーツケースの重量オーバーにすぐなっちゃう。厳選した本のみ持ち帰るしかありません。
それと個人的にわたしは本屋さんをぶらぶらしながら目に留まった本を立ち読みする、という時間が最高に好きなのですが、それができないのも辛い。



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ここまで後悔していること10個たっぷりあげてきましたが、悔やんでいても解決しません。
そこで海外移住をして後悔しないためにやっておくべきことを3つ紹介します。
海外移住で後悔しないためにやっておくべきこと
①海外移住の目的を明確に持っておく
海外移住のデメリットが全くないという人はいません。誰しも必ず『日本だったら……』と考える場面に出くわします。
そんな気持ちに打ち勝つもの、それは海外移住を志した目的。
『嫌なこともあるけど、それでもわたしは〇〇のために海外移住したんだ!そのためなら耐えられる!』
と思えることが大事。
『海外にいるからこそできること』の部分に熱い気持ちを持てるなら、あなたの味方になってくれるでしょう。
②どこでもお金を稼げるスキルを身につけておく
所詮はやっぱりお金。
お金があるだけで自由度や融通の利き方、安心感がぐっとあがります。
今はインターネットのおかげで、場所を選ばずともできる仕事はたくさん。
日本にいるうちに『自分でお金を稼げるスキル』を身につけておくと、海外移住の大きな助けになりますよ。
③移住先の国選びは慎重にする
海外移住先の国というのは、あなたの人生の第二のふるさとのような場所になるのです。
人生の大部分を過ごす街なので、移住先の国選びは慎重にしましょう。
- その国の食事はあなたに合っているか
- その国の気候はあなたに合っているか
- その国の言語を習得できそうか(英語で生活ができそうか)
- その国の経済状態や治安、政治はどうか
- その国で働ける見込みはあるか
- その国の医療体制は整っているか
- その国のビザは取得できそうか
……etc
また下調べは大事ですが、実際に行ってみることで気づくこともたくさんあります。
その国で生活することをイメージできる短期留学ができるなら、事前にやっておいたほうがよいでしょう。



まとめ:海外移住で後悔しても人生は何度だってやり直せる
本記事を読んで、海外移住することに不安になってしまった人もいるかもしれません。
ただ、何よりもいちばん怖いのは『やらない後悔』です。
何も行動に移さないままあなたが死ぬときになって、『やってみればよかったな……』と後悔しないか?



海外移住でたとえ後悔しても、そのあとの行動次第であなたの選択を正解にすることは可能なのです。
日本に戻ることになっても、何度だって人生はやり直すことはできます。
海外移住の経験がのちの人生にプラスに訪れるときが必ず来るはずです。
海外移住への興味が少しでもあるなら、行動に移してみてはいかがでしょうか。
Muchas gracias por leer♡