【絶望】バルセロナで学ばなければいけないスペイン語は5種類あった

こんにちは、バルセロナでスペイン語と戦い中のMayu(@Jope_Mayu)です。
わたしはバルセロナのサッカークラブで活動しながらスペイン語と戦っているわけですが、このスペイン語との戦いの日々に終わりが見えません。
つい先日、バルセロナのサッカークラブで活動していくために必要な語学力が5種類あると悟りました。




所属クラブの人にも、



なんて言われてましたし、なんなら個人的には4種類あると思ってました。
しかしこの度、5種類目があることを発見。
ちょっと何言ってるかよくわからんぜ……という感じだと思うのでざっくりと説明していきます。
本記事は特にバルセロナへサッカー留学したい方向けです。
バルセロナで学ぶスペイン語第1ラウンド:スタンダードなスペイン語
はい、やっぱりまず最初はスタンダードなスペイン語!
本屋さんに置いてあるスペイン語の教科書なんかはもう全部スタンダードなスペイン語です。
何事も基礎が大事。まずはここから。
クセのない正統派なスペイン語。ここができてないと他に応用ができなくなるので、1番時間をかけなければいけない部分でしょう。
わたしもまだまだ第1ラウンドでの戦いが必要なので、ここはおなざりにできません。
おそらくスペインで語学を学ぶとしたら、最初の半年間はスタンダードなスペイン語に取り組むことになるでしょう。
だいたい半年をすぎると第2ラウンドへ進めそうです。(個人差あり)
スペイン語を1から始める!という方は下記の記事を参考にしてみてください。
バルセロナで学ぶスペイン語第2ラウンド:スペイン語の口語表現(スラング)
スペイン語の基礎ができたら、第2ラウンド!街で聞こえてくるスペイン語スラングです。
スタンダードなスペイン語とのギャップに戸惑う
現地スペイン人が話す口語表現を聞いていると、



と思いかねません。そのくらいのギャップに出くわすことが多々あります。
最近スペイン語の口語表現を浴びせられるたんびに、自分の学んでいるスタンダードなスペイン語ってなんなんだろうと思ってしまう。それくらい違う気がする。
もしかして日本にあてはめると、若者言葉を話すグループの中に敬語で話す外国人が1人混ざっているレベルでギャップがあるんやろうか。— ほぺまゆ@バルセロナ🇪🇸⚽️🇯🇵 (@Jope_Mayu) 2018年1月8日
たとえばスペイン人と会話していると、こんなフレーズが飛び込んできます。
〜理解できなかったフレーズ〜
¿Dónde te has metido?
→どこにいたんだー?(¿Dónde estabas?)meterse=入り込む、隠れる
という意味から、「(あなたを見かけなかったけど、)どこに隠れてたんだー?」といった意味合い。学校では聞けないような口語表現。#スペイン語— ほぺまゆ@バルセロナ🇪🇸⚽️🇯🇵 (@Jope_Mayu) 2018年1月7日
どこにいたのか聞くとき、スタンダードなスペイン語だったら「¿Dónde estabas?」とかが普通じゃないでしょうか。
しかしスペイン人と話していると「¿Dónde te has metido?」とかっていう表現をされることも。



理解できたと思っても、気を遣ってわかりやすく話されていたなんてことも
たとえ現地のスペイン人と話していても



と思える場面に遭遇することがあると思います。
それはもう全力で喜んでいい!!その瞬間はもう全力で喜ぼう!!
でも悲しいことに、いやありがたいことに、
それは話し相手のスペイン人が気を利かせて、外国人のわたしたちにわかりやすいよう簡単な単語・表現をチョイスしながら話してくれているおかげだったりします。。
「きっと普通通りに話すとわかりにくいんじゃないか……」と外国人の気持ちを想像しながら話してくれる、思いやりのあるスペイン人。たまにいます。



それでもスペイン人と日々積極的に交流していれば、だんだん口語表現にも慣れてきます。スペイン人同士の会話をよく聞いてみましょう。
またスペイン語の語学学校でもC1クラスなどになってくると、スタンダードなスペイン語ではなく口語表現を学ぶ機会が増えてきます。
他のスペイン語口語表現を知りたい方は下記の記事を。
バルセロナで学ぶスペイン語第3ラウンド:スペイン語のサッカー用語
第3ラウンドはサッカー関係者が対象。スペイン語でのサッカー用語です。
基本的に語学学校ではサッカー用語を詳しく教えてはくれません。スペイン語を学びにくる外国人は普通、必要ありませんからね。
スペイン語でサッカー用語を覚えるには、その環境に飛び込むしかない
第3ラウンドはスペインのサッカークラブに飛び込まなければ学べない部分です。
スペイン語の勉強をしっかりして、準備ができたらサッカーチームに飛び込もう……と考えて準備に時間をかけているあなた。
いくら準備してもチームに入ったあとに知らないサッカー用語に囲まれて、結局よく理解できなかった……なんてこともあります。
習うより慣れろ!がまちがいないでしょう。
サッカーの環境に飛び込んでみて身体で覚えましょう。
バルセロナで学ぶスペイン語第4ラウンド:カタルーニャ語
第4ラウンド、もはやスペイン語ではありません。
スペインの公式言語の1つにもなっているカタルーニャ語。
外国人のわたしたちがカタルーニャ語を話せなくても特に問題はありませんが、バルセロナ(カタルーニャ地方)に住んでいる場合は避けられない部分です。
街のいたるところにカタルーニャ語の看板や標識。
スペイン人同士の会話で飛び交うカタルーニャ語。
特にカタルーニャ独立派の人たちはスペイン語を話したがらないので、たとえグループの中に外国人もしくは他の地域の人が混じっていても、カタルーニャ語で話す人もいるほど。
カタルーニャ人のスペイン語はカタルーニャ語に大きく影響を受けている
またカタルーニャの人たちはカタルーニャ語の影響を受けて、スペイン語を話していてもカタルーニャ語の文法や表現が混じってしまうこともあります。
例:人の名前にElやLaなどの冠詞をつける(La Mayu, El Juanなど……)
言葉によってはカタルーニャ語の方が使いやすい!というものもあるので、両立してみると楽しいかもしれません。
- おはよう!→¡Bon día!(ボンディア!)スペイン語だとBuenos días(ブエノスディアス)
- めっちゃいいね!→¡Molt be!(モルベ!)スペイン語だとMuy bien(ムイビエン)
- さよなら!→¡Adeu!(アデウ!)スペイン語だとAdiós(アディオス)



バルセロナで学ぶスペイン語第5ラウンド:田舎でのスペイン語表現
いよいよ第5ラウンド、もう勝てる気がしない、田舎でのスペイン語表現です。
「田舎で」としていますが、なまりとかのレベルじゃありません。言ってみたら日本語の方言に近い。
話し相手の出身地によります。
ときどき日本人同士でも、方言が強い人がいたら「この人何言ってるんだ……?」みたいな未知の世界に入ることがありますよね。そんな感覚です。



スペイン語は作られた表現が多いとのこと
そしてスペイン人に言われたのが「スペイン語は作られた表現が多い」とのこと。
若者言葉みたいな感覚なのかもしれません。
たとえば先日出くわしたのが「Estar en pomadaもしくはtener pomada」という表現。
スペイン人同士の会話(グループチャット)で出てきたのですが、意味が全く分からず。
スペイン語の先生2人に聞いてみたものの、彼らも



とのこと。
結局確かめてみると、「Estar en pomada=傷を負っている、ダメージを受けている」という意味。
pomadaは軟膏という意味なので、「軟膏を塗っている→傷を負っている」というところから来ているらしい。
サッカーにおいて、「攻撃を受けている」みたいなニュアンスです。
いや、、ぱっと言われてわかる?これ



そんな表現を使って会話していた彼らに



と話したら



と言われました。世知辛い世の中です。
まとめ:スペイン人と対等に話すまでの道のりは長い
バルセロナで生活してきて出くわしたスペイン語の数々を紹介してきました。
バルセロナへ留学しようと思っている方には不安にさせてしまった部分があるかもしれません。ごめんなさい。
人それぞれどんなスペイン語に出逢うかは環境次第です。
スペイン人のローカルなコミュニティに深く入ると、スペイン語の色んな側面に出くわして絶望してしまいます。
ただ仕事でスペイン語を使うという人や、通訳の仕事をするという人は第5ラウンドなんか特に必要ないでしょう。
語学留学でバルセロナに来て、スペイン語と日本語の言語交流をしたり、同じようにスペイン語を学びに来ている他の国の人と仲良くする場合は絶望する必要はありません。スタンダードなスペイン語でも十分にコミュニケーションがとれます。
第2ラウンドくらいまで出来ていたらもう自分のスペイン語に自信を持って大丈夫です!!!(わたしも第1ラウンドからしっかりやるぞ〜〜!!)
Muchas gracias por leer♡