

スペイン語の勉強に必須の辞書。ふつうの本と違って少し価格が高いので、買ったあとに後悔するのは嫌ですよね。
とはいえ留学前に日本語で書かれた辞書を買っておかないと、留学先ではスペイン語⇄日本語辞書はなかなか手に入りません。
わたしも留学前にスペイン語の辞書を購入して、かれこれ4年ほど使い倒してきました。
一言でいって、大満足です。
ほかにもスペイン現地の語学学校の先生がおすすめする辞書、アプリにもお世話になっているので、
本記事ではわたし自身が実際に使ってみてよかったおすすめのスペイン語辞書とアプリをいくつか紹介します。
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目次
辞書を選ぶ前に:紙辞書と電子辞書、アプリどれがいいの?
辞書といっても色々なタイプの辞書があります。
まずはそれぞれのメリットとデメリットについて紹介するので、自分にあった辞書のタイプを選びましょう。

紙辞書のメリット

- 単語を一覧で見ることができる
- 追加情報やメモを直接書き込みできる
- 価格がお手頃
単語を一覧で見ることができる
紙辞書は単語ごとにページがあるわけでないので、前後の単語や派生系(同じ意味の動詞や名詞、副詞など)を一緒に見ることができます。
単語を探しているときに以前から気になっていた単語などを見つけると、さらに学びが増えますし、復習にもつながります。
1回の検索でさまざまな単語に触れられるのは紙辞書の強みです。

追加情報やメモを直接書き込みできる
紙辞書には載っていない追加の情報やメモなども直接書き込みができるので、あなただけのオリジナルな辞書になります。
1度調べた単語にマーカーを引いていけば2度3度と再検索してしまったときに目印をつけられますし、マーカーの色が増えていくたびに学習量が可視化されてやる気にもつながります。

価格がお手頃
電子辞書に比べるとはるかに価格が安いのはありがたい点です。
さらに紙辞書は長持ちするし、使えば使うほど味が出てくるので、スペイン語の勉強を始めるなら持っておいて損はありません。
紙辞書のデメリット
- 意味を調べるのに時間がかかる
- 持ち運びが少し面倒
- 音声による発音の確認ができない
意味を調べるのに時間がかかる
一発で単語を引くのは難しいので、単語の意味を調べるのに時間がかかってしまいます。
授業中はいちいち紙辞書で単語を引く時間もなく進んでしまうことも多いので、スピード感を重視したいならネックに。
持ち運びが少し面倒
辞書はやっぱり重いし幅をとるし、日常で持ち運ぶのには向きません。
薄くて軽いからとコンパクトな辞書を買っても、収録単語数が少なくてスペイン語レベルが上がっていくにつれ使えなくなることも。携帯性をとるか質の良さをとるかのバランスが大事です。
家での独学に使うのなら紙辞書でも問題ないでしょう。

音声による発音の確認ができない
紙辞書では実際の音声による発音を聞くことができません。
ただスペイン語は他の外国語と比べて発音がしやすく、そのままローマ字読みをすることが基本なので、それほど気にしなくてもよいかも。
電子辞書のメリット

- 意味をすばやく調べられる
- 複数の辞書を1つにできる
- 小さくて軽く持ち運びが楽
意味をすばやく調べられる
電子辞書はパソコンのように単語を打つだけですぐに意味が調べられるので、スピード感があって便利。
特にネイティブによるスペイン語の授業では、わからない単語があって理解できなくてもそのまま進んでしまうので、サクッと調べられる電子辞書は強い味方です。

複数の辞書を1つにできる
電子辞書にはスペイン語の西和辞典だけでなく、和西辞典、英語の辞書、百科事典など複数の辞書が収録されています。
西和⇄和西の切り替えがすぐできたり、意味を調べたけど日本語でもよくわからないときに調べ直すことができたり、といったような利便性があります。
小さくて軽く持ち運びが楽
電子辞書は紙辞書と比べて圧倒的に小さくて軽く、持ち運びが楽チン。
特にスペイン語学習で学校に通う人なら持っておくとかなりストレスを軽減してくれます。
電子辞書のデメリット
- 価格が高め
- 海外で手に入れるのは難しい
価格が高め
電子辞書はやはり他の辞書と比べて値段が高いのが懸念点。
将来を見据えてスペイン語学習は自分への投資だ!と割り切って考えるとよいかも。
海外で手に入れるのは難しい
スペインで電子辞書を使っていると『なにそれ?!?!』と驚かれることもしばしば。
海外では電子辞書をあまり取り扱ってないので、珍しがられて会話のネタになることも。

日本語の電子辞書ならなおさら、留学前に日本で準備しておきましょう。
辞書アプリのメリット

- スマホに入っているので使い勝手がいい
- コピペができる
- 持ち物が増えない
スマホに入っているので使い勝手がいい
あなたがよく使っているスマホに辞書も付いていると考えると、かなり便利ですよね。
いつも所持しているスマホなので、旅行中やとっさのときにもすぐ使えます。

コピペができる
外国人とのメッセージのやりとり中に表現に困っても、スマホで辞書を使うことができたらコピペをしてサクッと文章を打つことができます。
またわからなかった単語をスマホのメモ帳などにメモしておけば、あなたオリジナルの単語帳も作れますよ。

持ち物が増えない
紙辞書や電子辞書のように追加のものが発生するわけではないので、持ち物が増えないのも嬉しい点。
スマホに入れて持ち運びができるので、身軽でいられるのは最高です。
辞書アプリのデメリット
- アプリにしては高く手がつけづらい
- スマホが壊れて復元できないと使えなくなる
- 勉強に集中しづらい
- 授業で使えない場合がある
アプリにしては高く手がつけづらい
有料アプリはせいぜい数百円程度のものがほとんどですが、辞書アプリは2,000〜3,000円程度とお高め。
購入前にどんなアプリ(内容や操作性)かを試すのも難しいですし、何か不具合が起きて使えなくなったらどうしようと不安になり、購入するのに抵抗があることも。
お金を出して実体のある紙辞書や電子辞書を受けとる方がなんとなく安心ですよね。

スマホが壊れて復元できないと使えなくなる
アプリという特性上、スマホが壊れたり盗まれたりして使えなくなってしまった場合に、もう一度使うことは難しくなります。
スマホのアカウントを復元できれば問題ないですが、IT系の操作に慣れていないなら紙辞書もしくは電子辞書の方が安心して使えますよ。

勉強に集中しづらい
辞書アプリで勉強するといってもスマホを使うのと同じ。
SNSやメッセージの通知があると、ついつい別のことに気が散ってしまい集中できなくなります。
集中して勉強して早くスペイン語を習得したい!という強い想いがあるなら、普通の辞書を用意しましょう。

授業で使えない場合がある
スマホ使用禁止の授業の場合は、勉強のためとはいえ使えません。
また先生の立場からすると、たとえ単語を辞書で調べていてもスマホをいじっているように見えてしまうため、印象が悪くなることも。
———
紙辞書・電子辞書・辞書アプリの特徴について紹介しました。
あなたの勉強スタイルや学習環境に応じて、あなたにあった辞書選びをしましょう。
それでは次に各タイプのスペイン語辞書のおすすめを紹介します。
スペイン語辞書No.1! 白水社の現代スペイン語辞典
スペイン語の紙辞書を買うなら、まさにこれ。
スペイン語辞典ではトップクラスの収録単語数46,500語で、実用性のある例文もたくさんついていてわかりやすい。
熟語や特殊な用語も豊富に紹介されてあるので、スペイン語レベルがあがったあともずっと使い続けられます。

スペインと中南米のスペイン語用法の違いもあわせて記載されているので、地域ごとの使いわけも学べます。
さらにスペイン語話者の多くは白水社さんへの信頼が高いというのも選ばれる点といえるでしょう。
ちなみに白水社さんは和西辞典も出しているので、セットで持っておくとかなり役立ちます。
わたしはスペイン留学に和西辞典は持っていきませんでしたが、持っておけばよかった……とかなり後悔しました。


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スペイン語辞書No.2 小学館の西和中辞典
見出し単語数80,000語、スペイン語辞書のなかで圧倒的な単語数を誇る小学館の西和中辞典。
この単語数で中辞典なのか……と思ってしまうほど。
文学、芸術、IT、スポーツなどの専門用語が入っており、対応分野が幅広いのが特徴。
普通の語学留学ではなく、何か専門性のある留学をする人には役立つかも。
- 白水社・現代スペイン語辞典……用例・例文が豊富なので、意味や使い方がわかりやすい
- 小学館・西和中辞典……見出し語数が豊富なので、とにかく多くの単語数を網羅できる
スペイン語電子辞書No.1! カシオのスペイン語・ポルトガル語モデル
電子辞書ならカシオ一択。
カシオの最新電子辞書スペイン語・ポルトガル語モデルは先ほど紹介した辞書がすべて入っており、網羅数がまあすごい。
さらに英語やポルトガル語辞書もおさえているので、他の外国語に興味が出たなんてときにも◎
電子辞書はすぐにわからない単語を探せるし、軽くて小さくて持ち運びも楽チンです。
ほかにシャープの電子辞書だと、普通のタイプに追加でスペイン語コンテンツのSDカードを挿入しなければならず、スペイン語の充実度があまりありません。。
スペイン語辞書アプリNo.1! Real Academia EspañolaのDLe

Real Academia Española(RAEとも呼ばれます)のDLeは西西辞書(スペイン語をスペイン語で説明)。
スペイン王立アカデミーが提供しているもので実際にスペインの語学学校の授業でも使われており、どのネイティブの先生も一押しの辞書。
スペイン語の単語説明文の中でもわからない単語が出てきたら、その単語をクリックすると単語の意味をまたさらに説明してくれます。操作性がいいのでわからない単語を都度検索しなくていいのが◎
西西辞書というと理解するのが大変なイメージもありますが、スペイン語のみを使って勉強できスペイン語まみれの脳にすることができるので、語学力アップにかなり効果的です。


RAEのDLeアプリは無料で使えるので、とりあえずインストールして使ってみるのもよいでしょう。
スペイン語辞書アプリ:物書堂の西和中・ポケプロ和西辞典

日本語でわかりやすく説明してほしい!という場合は、物書堂の西和中・ポケプロ和西辞典がおすすめ。(残念ながら、Androidでは取り扱っていません……)
西和辞典と和西辞典がともに入っていて、オフラインで使えるのが助かります。
さらにわかりにくい類似語との違いや、紙辞書にはない発音の再生、豊富な例文や慣用句などが入っていてTHE・高スペック。
無料ではありませんが、払ってみる価値のあるアプリです。
ちなみに辞書だけでなく参考書もほしいという方は、こちらの記事【初心者向け】スペイン語初級入門でやるべき学習法とおすすめ参考書・辞書でも紹介しています。
まとめ:スペイン語辞書は用途にあわせて使い分けよう!
スペイン語辞書は山のようにあるので、どれがいいのか迷ってしまいますよね。
紙辞書を使うか、電子辞書を使うか、アプリを使うか……
あなたがどんな風にスペイン語を勉強したいか、どんな内容・レベルのスペイン語を学びたいかによって異なります。
スペイン語を効率よく学びたいなら、
- 授業では電子辞書
- 家での復習は紙辞書
- 外出先では辞書アプリ
といった使い分けが便利です。
それぞれによい面と悪い面があるので、用途にあわせて使い分けてみましょう。
Muchas gracias por leer♡