

英語の文法ならなんとなく学校で習ったからわかるけど、スペイン語の文法なんてちょっと未知ですよね。。。
でも大丈夫!あなたが日本人ならなおさら大丈夫です。
わたしはスペイン在住でスペイン語と毎日戦ってきましたが、今は特に不自由なくスペイン語を使えています。
スペイン現地の語学学校で学んできた中で、日本人を含めいろいろな外国人と勉強してきましたが、日本人は比較的文法に強いといえます。

そこで本記事ではスペイン語の勉強に取りかかろうとしているあなたが、スペイン語の文法基礎をサクッと学べるよう基本のルールと動詞活用法についてまとめました。
この記事を読めばスペイン語で簡単な文章が作れるようになり、スペイン語を話せている実感がわくはずです。
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目次
- 1 スペイン語の文法基礎:9つの基本ルールとは
- 1.1 スペイン語文法ルール①スペイン語の文字は英語のアルファベット+Ñ
- 1.2 スペイン語文法ルール②母音にá, é, í, ó, úとアクセント記号がつく
- 1.3 スペイン語文法ルール③動詞は主語によって形が変わる
- 1.4 スペイン語文法ルール④文章に主語は必須ではない
- 1.5 スペイン語文法ルール⑤主語や動詞、目的語などの順番は入れ替えできる
- 1.6 スペイン語文法ルール⑥疑問文は肯定文とおなじ構成
- 1.7 スペイン語文法ルール⑦名詞は男性名詞と女性名詞に分かれている
- 1.8 スペイン語文法ルール⑧英語と同じく名詞の前に冠詞がつく
- 1.9 スペイン語文法ルール⑨冠詞は名詞ごと(男女別・単数複数別)によって変わる
- 2 スペイン語の文法基礎:簡単に文章が作れる動詞活用法
- 3 スペイン語の文法を学ぶうえで心がけるべきこと
- 4 まとめ:スペイン語の文法基礎を覚えてどんどん使ってみよう!
スペイン語の文法基礎:9つの基本ルールとは

スペイン語の勉強をはじめる前に、初心者なら知っておきたい文法の基本ルール9つを紹介しています。
- スペイン語で使われる文字は英語のアルファベット+Ñ
- 母音(a, e, i, o, u)は場合によってá, é, í, ó, úとアクセント記号がつく
- 動詞は主語によって形が変わる
- 文章に主語は必須ではない(主語をつけなくてもOK!)
- 主語や動詞、目的語などの順番は入れ替えできる
- 疑問文は肯定文とおなじ構成、アクセントの違いで疑問文にする
- 名詞は男性名詞と女性名詞に分かれている
- 英語と同じく名詞の前に冠詞がつく
- 冠詞は名詞ごと(男女別・単数複数別)によって変わる
スペイン語文法ルール①スペイン語の文字は英語のアルファベット+Ñ
普段から使い慣れている英語のアルファベット26文字にくわえて、スペイン語ではÑ(ñ)という文字が追加されます。
Ñの発音は『エニェ』。
A, B, C, D, E, F, G, H, I, J, K, L, M, N, Ñ, O, P, Q, R, S, T, U, V, W, X, Y, Z(全27文字)


スペイン語文法ルール②母音にá, é, í, ó, úとアクセント記号がつく
スペイン語で使われる新しいアルファベットはÑといいましたが、ほかに母音の「a, e, i, o, u」にはアクセント記号がついた『á, é, í, ó, ú』という文字も登場します。
ただし発音自体は通常の母音と変わりません。
ここでは『スペイン語を書くときに母音にはアクセント記号がつくケースもある』と覚えておきましょう。
スペイン語文法ルール③動詞は主語によって形が変わる
日本語の場合、主語が「わたし」だろうと「彼」だろうと、動詞のかたちは変わりませんよね。
例:動詞「食べる」の場合
- わたしは〇〇を食べます。→ わたし+食べます
- あなたは〇〇を食べます。→ あなた+食べます
しかしスペイン語の場合、主語によって動詞の形が変化するのです。
例:動詞「食べる=Comer」の場合
- わたしは〇〇を食べます。→ Yo como 〇〇 → Yo+como
- あなたは〇〇を食べます。→ Tú comes 〇〇 → Tú+comes
主語は『わたし』『あなた』『彼(彼女)』『わたしたち』『あなたたち』『彼ら(彼女ら)』の6種類に分かれますが、それぞれの主語ごとに動詞の形は変化します。
例:動詞「食べる=Comer」の場合
- わたし(Yo)→ como
- あなた(Tú)→ comes
- 彼、彼女(El, Ella)→ come
- わたしたち(Nosotros)→ comemos
- あなたたち(Vosotros)→ comeis
- 彼ら、彼女ら(Ellos, Ellas)→ comen

スペイン語の動詞活用については記事後半でも詳しく書いています。
スペイン語文法ルール④文章に主語は必須ではない

上記で述べたようにスペイン語は動詞が主語によって変化するので、主語をつけなくても文章は通じます。
動詞のかたちで誰のことを言っているのかを判断するのです。

スペイン語文法ルール⑤主語や動詞、目的語などの順番は入れ替えできる
スペイン語は『主語』『動詞』『目的語』などの語順に縛りがなく、入れ替えることも可能です。
例:わたしがこの仕事をします。
(Yo=わたし、Hago=「する」の一人称、Este trabajo=この仕事)
- Yo hago este trabajo. → 主語+動詞+目的語
- Hago yo este trabajo. → 動詞+主語+目的語
- Este trabajo hago yo. → 目的語+動詞+主語
- Hago este trabajo. → 動詞+目的語
上記4通りともOKで、どの言い方を使っても大丈夫です。


スペイン語文法ルール⑥疑問文は肯定文とおなじ構成
スペイン語には疑問文の決まったかたち(英語でいうDo you〜)はありません。
語順の自由度があることで、疑問文の形も肯定文の形もおなじ構成で伝えられます。
- 肯定文 あなたはこのバナナを食べます。→ Tú comes este plátano.
- 疑問文 あなたはこのバナナを食べますか?→ ¿Tú comes este plátano?
簡単だけどややこしい

肯定文との違いを出すためには語尾があがるようにアクセントをつけたり、主語と動詞を入れ替えると効果的です。
スペイン語文法ルール⑦名詞は男性名詞と女性名詞に分かれている
日本語はおろか英語にさえない概念の『男性名詞』と『女性名詞』。
車、りんご、家、クリスマスなどの名詞は基本的にすべて男性もしくは女性に区分されるのです。


一応分け方にも規則があるので、いまは以下の分け方だけでも覚えておきましょう。
- 男性名詞……単語の最後の文字がoで終わる(例:un mono(猿))
- 女性名詞……単語の最後の文字がaで終わる(例:una casa(家))

単語が男性名詞か女性名詞かを調べるためには辞書が必須です。
こちらの記事【2020年版】スペイン語おすすめ辞書とアプリはこれ!ネイティブの先生も推薦ではおすすめの辞書をまとめているのでぜひ参考に。
スペイン語文法ルール⑧英語と同じく名詞の前に冠詞がつく
【悲報】英語には名詞の前に「a, an, the」などの冠詞をつけますが、スペイン語も同様に冠詞「un, una, el, la…」をつけます。


スペイン語文法ルール⑨冠詞は名詞ごと(男女別・単数複数別)によって変わる
スペイン語の冠詞は名詞の性質によって変わります。
<不定冠詞>
- 男性名詞単数……un
- 女性名詞単数……una
- 男性名詞複数……unos
- 女性名詞複数……unas
<定冠詞>
- 男性名詞単数……el
- 女性名詞単数……la
- 男性名詞複数……los
- 女性名詞複数……las
不定冠詞とは……会話中で『コレ』と特定されていないもの(例:コーヒーがほしい→ある特定のコーヒーを指しているのではなく、ただいくつかあるうちのコーヒーが飲みたい→Quiero un café.)
定冠詞とは……会話中で『コレ』と特定されているもの(例:ドア閉めてくれる?→あなたの近くにあるそのドアを閉めてほしい→¿Puedes cerrar la puerta?)
めんどくさいよね、、、


スペイン語の文法基礎:簡単に文章が作れる動詞活用法

主語の言い方を覚えて動詞の使い方さえできるようになれば、すぐに簡単な文章が作れるようになります!
そこで動詞の活用法をマスターしましょう。
スペイン語の動詞はすべて3つの形に分類される
スペイン語の動詞はすべて語尾が以下の3種類に分けられます。
- ーAR 例:hablar(話す), trabajar(働く)
- ーER 例:comer(食べる), hacer(する)
- ーIR 例:vivir(住む), salir(出る)
規則動詞(=動詞の活用が一定のルールに従ったもの)は上記3種類の活用を覚えることで、すぐに文章を作れるようになります。
スペイン語の動詞活用法・現在形(規則動詞)
ーAR動詞の活用法
HABLAR(話す)
- Yo hablo (わたし)
- Tú hablas (あなた)
- El(Ella) habla (彼、彼女)
- Nosotros hablamos (わたしたち)
- Vosotros habláis (あなたたち)
- Ellos(Ellas) hablan (彼ら、彼女ら)
ーER動詞の活用法
COMER(食べる)
- Yo como (わたし)
- Tú comes (あなた)
- El(Ella) come (彼、彼女)
- Nosotros comemos (わたしたち)
- Vosotros coméis (あなたたち)
- Ellos(Ellas) comen (彼ら、彼女ら)
ーIR動詞の活用法
VIVIR(住む)
- Yo vivo (わたし)
- Tú vives (あなた)
- El(Ella) vive (彼、彼女)
- Nosotros vivimos (わたしたち)
- Vosotros vivís (あなたたち)
- Ellos(Ellas) viven (彼ら、彼女ら)
スペイン語の動詞活用法・現在形(不規則動詞)
スペイン語の動詞の多くは規則動詞ですが、不規則動詞(=ルール通りではなく独自の活用をする動詞)もいくつかあります。
例:hacer, haber, salir, poner, ir, oir, querer, decir, venir, dormir, entender, conseguir……など
ちょっと量が多くてすべて紹介しきれないので、代表的なものを2つピックアップします。
動詞HACER(する、作る)の活用法
HACER(する、作る)
- Yo hago (わたし)
- Tú haces (あなた)
- El(Ella) hace (彼、彼女)
- Nosotros hacemos (わたしたち)
- Vosotros hacéis (あなたたち)
- Ellos(Ellas) hacen (彼ら、彼女ら)
動詞IR(行く)の活用法
IR(行く)
- Yo voy (わたし)
- Tú vas (あなた)
- El(Ella) va (彼、彼女)
- Nosotros vamos (わたしたち)
- Vosotros vais (あなたたち)
- Ellos(Ellas) van (彼ら、彼女ら)

動詞活用を簡単に調べたいならアプリを入れておくと便利。
こちらの記事【スペイン語アプリまとめ】勉強や翻訳、旅行で役立つおすすめアプリ一覧!ではおすすめのアプリを紹介しています。
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スペイン語の文法を学ぶうえで心がけるべきこと
ポイント:日々の生活でやっている動作をスペイン語にしてみよう

こうやって動詞を活用するのか〜と文法を頭に入れても、使いこなせるかどうかは別の話。
話すときに頭でいちいち活用を考えていると、1つの文章を導き出すのにすごく時間がかかってしまいます。
そこで日常生活でよく使う動詞は、口が勝手に覚えているレベルになるまでくりかえし練習しましょう。
今あなたがしていることや誰かがしていること(歩いている、掃除をしているなど)をスペイン語で考えてみると、基本的な日常会話ができるようになるはず。
ポイント:文法を勉強してスペイン語を学んだ気にならないようにしよう

先ほどもちらっとお話ししましたが、日本人は特に机上での語学勉強に慣れてしまっているので、ついつい文法の勉強にチカラを入れがち。
実際にスペインでスペイン語を学んでいる日本人も、文法は完璧なのに会話力がまだまだ……というパターンの人がめっちゃ多い。

あくまで会話する力を身につけることが最優先だということを忘れず、文法の勉強は補助として考えましょう。
コミュニケーションを重視して練習したいなら、こちらの2記事
は要チェックです。
まとめ:スペイン語の文法基礎を覚えてどんどん使ってみよう!
スペイン語の文法を勉強して、文法問題に回答できるようになるのはすばらしいことです。スペイン語のテストでもいい点をとれるようになるはず。
しかし大事なのはスペイン語の文法を使いながら、スペイン語を話せるようになること!
実際に頭で理解していても、話しながら使いこなせるようになるのはまた別のスキルなのです。
スペイン語の文法を学んだら、どんどん実践で使ってみてコミュニケーションがスムーズにできるようにしましょう!
Muchas gracias por leer♡