

日本では喫煙スペースが限られてきたり、タバコを吸う喫煙者が減少傾向にあるなどの変化がありますよね。
はたして日本から約1万km離れたヨーロッパ・スペインのタバコ事情はどうなのか?
本記事ではスペイン在住5年目で周りの友人知人80%がタバコを吸っているわたしが、喫煙者でも安心してスペインを旅行するために知っておきたいタバコ事情について紹介します。
目次
スペインのタバコに関する法律、ルール

スペインでは18歳以上に喫煙または飲酒が認められています。
2006年に反タバコ法(受動喫煙防止法)が施行され、そのあと2011年にさらに厳格化された規制法が適応されました。
駅や空港、スーパーやレストラン・バルの店内など公共の場での屋内喫煙が禁止となっており、違反した場合は軽犯罪とみなされ最低30ユーロ〜600ユーロ(約3,600円〜約72,000円)の罰金。
3回以上違反した場合は重大な犯罪とみなされ、601ユーロ〜10,000ユーロ(約72,120円〜約120万円)の罰金が科せられます。
スペインと日本の喫煙率比較

喫煙者の割合(2014年) | ||
---|---|---|
男性 | 女性 | |
スペイン | 27.6% | 18.2% |
日本 | 30.3% | 9.8% |
引用:厚生労働省の最新たばこ情報ー成人喫煙率、Hábitos de vida – Ministerio de Sanidad
スペインは全体的にみると日本より喫煙者が多く、なかでも女性の喫煙率の高さが目立ちます。
スペインでは男女ともにタバコを吸っていても珍しくありません。
また日本は成人喫煙率が年々減少傾向にある一方で、スペインは成人喫煙率が上昇傾向にあります。
スペインでタバコを買える場所
スペインでタバコを買える場所は、以下2ヶ所が代表的です。
①エスタンコ(タバコ屋さん)

スペインの街中にはあちこちで上記写真のようなタバコ屋さんがあります。
写真はバルセロナ市内のものなので『TABACS』とカタルーニャ語表記になっていますが、カタルーニャ州以外の地域では『TABACOS』と表記された看板を見つけることができますよ。

バル内の自販機

大部分のバルの店内にはタバコの自販機が設置されており、タバコの購入が可能です。(タバコを買いたいときは店内での飲食は必ずしも必要ではありません)
未成年によるタバコの購入を防止するため、通常自販機はオフになっており使えませんが、バルの店員さんに自販機利用の旨を伝えればカギを開けてくれて稼働します。
なお自販機利用ではカード購入ができず、現金のみでの購入になります。

スペインのタバコの値段は?

スペインの紙巻きたばこは1箱約3〜5ユーロ程度で購入できます。
例をあげると世界的に有名なMarlboro(マルボロ、マールボロ)は、2020年9月現在4.95ユーロ(約594円)で、日本よりも少し高い価格設定です。(日本では570円)
スペインの電子タバコは20ユーロ程度〜購入できます。
例をあげるとアイコス 3 マルチ(IQOS 3 MULTI)は、2020年9月現在定価79ユーロ(約9,480円)で、こちらも日本より少し高い価格設定です。(日本では8,980円)
スペインでは手巻きタバコが人気!
スペインでは日本でほとんど見かけない手巻きタバコが人気です。
手巻きタバコとはタバコの葉・巻紙・フィルターの3点を購入して、自分でタバコを巻いて作ります。



手巻きタバコの作り方
ここで手巻きタバコに挑戦したい!という方向けに、作り方を紹介します。
- 巻紙の上にフィルターを1つセットする
- タバコの葉を適量のせる
- 巻紙を折り込んで巻く
- 端っこにはみ出たタバコの葉を取り除く
- 巻紙の接着部分にツバをつけて閉じる
- 余った紙を切り取る(捨ててOK)
- 完成!

手巻きタバコのメリット・デメリット
手巻きタバコのメリット
- 箱で買うよりもお得
- 身体や環境への負荷が少ない
手巻きタバコのデメリット
- たびたび作るのがめんどう
手巻きタバコのメリット①箱で買うよりもお得
手巻きタバコは箱で買うタバコよりも安く済むので経済的です。
- タバコの葉(およそ60〜70本分)……5.15ユーロ
- フィルター(120個入り)……1ユーロ
- 巻紙(50枚入り)……0.60ユーロ
計:6.75ユーロ(約810円)
800円程度で60〜70本作れるので、通常の紙巻きタバコ3箱分以上作れます。
日本だと1箱だいたい500円程度するのでかなりお得ですね。
手巻きタバコのメリット②身体や環境への負荷が少ない
タバコの葉やフィルター、巻紙は種類がたくさんあって、じぶんの好きなようにアレンジして手巻きタバコを作ることができます。
そのため身体への影響が少ないものを使って手巻きタバコを作ることができ、タバコの葉の量も調節できるので、身体への負荷を軽減することができます。
また環境に優しいオーガニック素材を使ったものもあるので、たとえ吸ったあとにポイ捨てしても土に還ることができ、環境への負荷も少なく済みます。

スペインのタバコ事情まとめ

スペインのタバコ事情について、かんたんにまとめます。
- スペインでは18歳以上で喫煙可能
- スペインでは公共の場での屋内喫煙が禁止されている
- スペインでタバコを買うならエスタンコ(タバコ屋さん)もしくはバルの自販機
- スペインは日本よりも少しタバコの値段が高い
- スペインでは手巻きタバコが人気
実際スペインに住んでみると、タバコ文化の違いにおどろきました。
スペインへ旅行に来たら、喫煙者の方には手巻きタバコをお土産に買っていっても面白いかもしれませんね。
Muchas gracias por leer♡