バルセロナにある公立の語学学校に通ってみました!

こんにちは、日本語をスペイン語で教える難しさを痛感しているMayu(@Jope_Mayu)です。
今年の7月は公立の語学学校が提供している夏の集中講座を受けてきました!
今回はこちらのプログラムについて詳しく書こうと思います。
バルセロナの公立語学学校EOIBDについて
外観の写真を撮ろうと思って8月に寄ってみたら、見事に夏季休暇中の工事に入ってました。。(本来こんな入り口じゃありません)
この公立の語学学校のWebサイトは、インターネットで「EOIBD」と調べると1番に出てくると思います。(Escuela Oficial de Idioma Barcelona Drassanesの略)
こちらにリンクも貼っておきますね。
この語学学校は基本的に外国語を学びたいスペイン人のための学校で、英語を始めとしてフランス語やドイツ語、イタリア語、ポルトガル語、アラビア語、中国語、韓国語等…様々な語学の授業を受講できます。もちろん日本語も受講可能です。
また外国人向けのスペイン語やバルセロナの公用語であるカタルーニャ語も受講できます。
様々な語学プログラムが集まったメインのDrassanes校は、地下鉄のDrassanes駅から歩いて3分程度の場所にあります。(他にも分校が4ヶ所ほどあります)
ここはバルセロナの中心街や旧市街から非常に近く、観光客が多く訪れるRamblas通り(ランブラス通り)もすぐそばです。
通常のコースであれば9月開始(日本でいう年度始めの4月)で、上期の終了が1月。2月から下期が始まり、コースの最終日が5月になります。
この通常コースは現地でしか登録できないため、事前に日本から登録して渡航と同時に受講しようというのは難しいと思われます。なおかつ受講枠に上限があるため、毎回基本的に抽選がおこなわれます。
またこちらのコースは月曜から木曜までの週4日間、かつ朝9時半〜12時もしくは12時〜14時半という授業時間ですので、スペインで学生ビザを取得したいという方はビザの適用条件を満たすことができません。(学生ビザ取得の際は最低でも週5日、1日4時間以上のカリキュラムを申し込まなければならないため。)
そのため元々別のビザで滞在許可を得ている外国人が受講可能なカリキュラムといったものになります。
夏の集中講座(Curso de Verano)の概要
今回わたしが受けた夏のプログラムは月曜〜金曜の週5日、9時半〜13時半の4時間(途中休憩を2度挟む)の構成になっています。
申し込みは3月頃から開始です。
こちらも受講枠に制限があるので、Webサイトをよくチェックしておき早めに登録されることをおすすめします。
2017年度の4週間分の授業料は338,80 €(日本円で45000円程度)。
Webサイト完結で申し込みができます。
スペインの銀行カードを持っていない場合でも日本のクレジットカード(VISA)があれば支払い可能です。
私立の語学学校に比べるとかなり安いのがおすすめです。
(私立学校であれば1週間で約130〜140€程度)
スペイン短期留学(3ヶ月以内)を考えている方はビザが不要なので、こちらの学校に通ってスペイン語の勉強をするのも良いかと思います。
登録が済んだら後は7月が訪れるのを待つだけなのですが、その前に1度5月頃にスペイン語の語学力に関するアンケートのようなものがメールで届きます。(テストではありません。)
こちらの回答はメールが届いてから3日以内に回答しなければならないので、出来るだけメールはチェックしておきましょう。
受講開始日の前日にもメールで案内が届きます。
開始日当日はクラス分けのための1時間半程度の学力テスト(リスニング含む)と簡単な面談がおこなわれます。面談は先生と個別におこない、スピーキング力をはかります。
当日はテストのみで、翌日の朝にクラス分けが掲示板で発表されます。
そこから授業スタートです。
1日の授業スケジュール
1限目 9:30-10:45
休憩15分
2限目 11:00-12:15
休憩15分
3限目 12:30-13:30
1限目と3限目は同じ先生(クラス担任)で、2限目は違う先生でした。
生徒数は全部で15人程度でした。
幸いなことに私のクラスは人数が少なかったようで、他のクラスは20人近くいたりもするようです。
私のクラスは中国人が4人、フランス人が2人、他にイタリア人やベルギー人、ポーランド人、アメリカ人、カナダ人、カザフスタン人、モロッコ人等でした。
珍しく日本人はわたし1人でした!
一般的な私立学校と公立学校の違い
1ヶ月間で感じた私立学校と公立学校の違いを挙げてみます。
・クラスメイトと仲良くなりやすい!
私立学校△ 公立学校◯
多くの私立学校は時期問わず毎週月曜日から受講可能なので、入学してくる時期や授業を終える時期はさまざま。そのためクラスメイトの入れ替わりも激しいです。
しかしこのプログラムではあらかじめ期間が決まっており、みんな初対面でのスタート。かつ同じゴール(最後のテスト)に向かって勉強していくため、クラス一団となって頑張ろうという意識にもなります。
最初にみんなでWhatsAppのグループを作って会話したり、授業の後にはみんなで食事に行ったり飲みに行ったりなんてことも。
プログラムが終わった今でも会話していますし、また集まって食事に行こうなんていう話にもなっています。
・少人数のクラスに比べて話す機会は減ってしまう
私立学校◯ 公立学校△
私立学校は一般的に最大1クラス10人程度(基本的に4〜8人程度)です。それに比べて公立学校は1クラスの人数が15〜20人と多いため、授業中も積極的に話さなければスピーキング力がつきません。
もちろん先生がひたすら講義をするのではなく、生徒同士ペアを組んで会話練習をしたり、グループで作業をしたりもするので話す機会が皆無というわけではありません。
ただその中でもいかに積極的に話すかということが大事になってくると思います。わからないことがあれば、声をあげて質問するという姿勢も大事です。
・机に向かった授業だけでなく、パーティーやアクティビティ活動もある
私立学校△ 公立学校◯
公立学校は期間が決まっている、いわゆる専門学校のようなクラスでの授業になります。
そのためひたすらに授業をするのではなく、街に出てグループごとに分かれてゲームをすることもあります。(クラスにもよりますが)
わたしが通っていたときは、中心部にある有名スポット(カテドラルや広場など)を回って、場所ごとに用意されたクイズの謎解きをしていくというゲームでした。
わたしのチーム
いつもとは違う環境でクラスメイトと盛り上がるのでさらに仲良くなれますし、クイズももちろんスペイン語なので勉強にもなります。
クラスのみんな
私立学校にもアクティビティ活動がありますが、授業時間外の夕方や週末などのみで、別途費用がかかるケースが多いです。
また希望者は週末にみんなでバスに乗って、郊外の観光スポットに行くというプログラムもありました。
わたしは参加していませんが、2017年の行き先はSitges(シッチェス)でした。(ジョジョの撮影地だったところです!)
海がとっても綺麗なこの街、このブログのトップページの写真も実はSitges(シッチェス)なんです。(ぜひチェックしてみてください!)
Sitgesの他にも、シャンパンを作る工場で有名な(FREIXENET)にも訪問します。
参加するには別途費用がかかりますが、15€程度(2000円程度)なので、一人で訪れるよりもお手頃な価格で楽しむことができます。
またプログラムの最終日は、みんなで自国の食べ物を持ち寄ってパーティーをします。ここで各国の料理を楽しみながら、音楽をかけてみんなで踊ったりします。(さすがラテンの国!)
授業カリキュラムのゴールもみんな同じなので、テストが終わった開放感やプログラムが終わってしまう寂しさなども共有できて良いと思いました。
夏の特別プログラムは1ヶ月だけなので若干寂しい気もしますが、友達を作るにはピッタリの機会になると思います。
夏のバケーションシーズンをヨーロッパで楽しみたい!という方は、このプログラムを利用して短期留学してみてはいかがでしょうか。
Muchas gracias por leer♡