日本代表のロッカールームを見てスペインとの違いを突きつけられた件

こんにちは、日本人であることに誇りを感じるMayu(@Jope_Mayu)です。
先日のロシアW杯のベルギー戦、試合後の日本代表のロッカールームが世界中で話題になりました。
「心を砕かれたはずなのに…」 伊メディアがベルギー戦後の日本代表のロッカールームの美しさを絶賛! | サッカーダイジェストWeb https://t.co/fr0Iqmv8MV #日本代表 #美しいロッカルーム #ベルギー戦 #サッカー日本代表 #サッカーワールドカップ #Russia2018WorldCup pic.twitter.com/lEFJRvDb52
— サッカーダイジェスト (@weeklysd) 2018年7月4日
スペイン人の指導者の方もツイートしてくださってました。
Japón
Es eliminada del Mundial en el último minuto.
Su rabia o frustración debía de ser horrible
Pero sus valores y educación están muy por encima de todo eso.
Así dejaron el vestuario, al irse para el hotel!!!!
Y con un cartel dando las gracias.
Tenemos tanto que aprender!! pic.twitter.com/v40NZQ3Fmn— Pablo López (@pablolopez111) 2018年7月3日
本文訳
日本。最後の1分でW杯敗退。彼らの怒りやフラストレーションは恐ろしいものだっただろう。しかし日本の評価や教養はどこのチームよりも遥か上だった。このようにロッカールームを残し、ホテルへと帰ったんだ!そして感謝を伝える紙を添えて。わたしたちは彼らからたくさんのことを学ばなければいけない!
世界中からこのように讃えられると、日本人として誇りに思えます。
「立つ鳥跡を濁さず」という言葉を体現したものですね。
ホペイロの視点から見ても、スタッフの方が大会関係者の方へ敬意を持って綺麗にされていたんだろうなあ、と深い学びになりました。
日本代表のロッカールーム、ホペイロとして本当に勉強になる。試合後のロッカールームの片づけはするけど、ここまでは出来てない。来シーズンは日本人の代表としてもこの意識を心がけよう。幸運はこういった細部に宿る。
恐らくわたしの経験からすると、スペイン代表のロッカールームはめっちゃ汚い https://t.co/dzhNzg6xTb
— ほぺまゆ@バルセロナ🇪🇸⚽🇯🇵 (@Jope_Mayu) 2018年7月5日
……恐らくわたしの経験からすると、スペイン代表のロッカールームはめっちゃ汚い
ん?
むむ?
スペイン代表のロッカールームはめっちゃ汚い…!?







そう信じたい気もしますが、スペインで1シーズン過ごしたわたしはどうも汚くないロッカールームのイメージがつきません。(ごめんなさい、セルヒオ・ラモスさん)
スペインのチームのロッカールームは本当に汚い



わたしがこなしているホペイロとしての仕事は、試合終了後に用具の片づけやユニフォームの回収も含まれます。
試合が終わったあとのロッカールームにはあまりズカズカと入らないよう選手たちに配慮しているので、基本的に全ての選手がロッカールームから出てきたら片づけを始めます。
そのときの衝撃。これは何度味わっても笑えます。
汚い
本当に汚い



あまりのひどさに、お互いロッカールームを写真に収めるほど。
以前わたしが思わず撮影したのはこんな感じ。



ユニフォームもビブスもみんな地面に放置しちゃう彼ら
上の写真のユニフォーム、まだ真ん中にまとめてくれてるだけでも救いようがあるかもしれません。
回収する側としては楽です。
ただやっぱり地べたに直置きはどうなんだろうかと……
夏の学校のプールの更衣室の床とか、ちょっと古めの市民プールの更衣室の床って結構汚いじゃないですか?
濡れてて髪の毛も落ちたりしてて、サンダル履かないと歩きたくない。
着替えてるときに服が床に落ちたりすると、結構テンション下がりません?
そんな感じです。
いやそこまでは言いすぎにしても、そのくらいの勢いです。
まして排水溝の上。



っていう気持ちもわかるよー。わかる。
でもさらに汚す必要なくない。。。?涙目
ゴミはゴミ箱へ、という感覚がさほどない彼ら
上の写真を見たらわかりますが、テーピングとかアンダーラップ(テーピングの下に巻く茶色いふわふわ)とかもう散乱しまくってます。
まあそのくらいならまだ良しとしよう。ふう
ただそれと同じくらい見かけるのが食べカス。バナナの皮。
バナナの皮が普通に床に落ちてるんです。



ほかにもクッキーとか原型を残した状態で普通に落ちたりしてることも。
ガムも洗面台の排水溝に落ちてます。
ペットボトルなんて落ちてない方がびっくりです。
ゴミ箱がないワケではありません
ロッカールームの扉を開けたところにでっかいゴミ箱は設置されているのです。



子どもたちと一緒に食事をすると床がすごいことに
ちなみに付け加えると、以前12歳ぐらいの選手たちと一緒に昼食会をしたときの食後の床なんてこんな感じ。(先ほどあげたロッカールームは17歳18歳くらいの選手が使ったとき)
落ちてるフォークやらコップの数。
パンのかたまりとか普通に落ちてる。
これは食事中のマナーに関するところですが、食事中にケチャップのボトルとか宙を舞ってます(投げて渡してました)
ははーすごいなーーと逆に感心してたワタシ。
もはや食事中にフォークとか落として拾おうとすると、店員さんから「あー拾わなくていい!あとで掃除するから!」と言われました。



綺麗に使おう、汚したら片づけようという教育があまりない
これを読んだ日本人のあなたなら、「まじかよすごいな…」と思うのではないかと。
綺麗に使おう、汚したら片づけよう
この感覚は恐らく幼少期から教えられてきて、勝手に身についたものだと思います。
もはやこれも文化の1つかなと。
自分で汚したのだから、自分でなんとかするのは当たり前のことですよね。
でもここスペインに存在するのは
汚しても誰かが片づける
という考え方。
これが根底にあるからです。
スペインの小学校や中学校など、子どもたちの教育の場に「お掃除の時間」というものはありません。
なぜかというと、子どもたちが家に帰ったあとに、お掃除担当の大人が学校を掃除するから。
つまり子どもたちはいくら学校を汚しても、綺麗にしてくれるのは常にお掃除担当さん。別の誰かなのです。
だから自然と、放置しても大丈夫という考えが身についてしまいます。
目に見えない相手が掃除しているなら、罪悪感も湧きにくいですからね。
そう考えるとロッカールームを汚して帰っても、グラウンド管理者が掃除するからいいだろう、となってしまうのは容易に想像できることです。
まとめ:日本の文化を大切にしていこう
おい、結局お前は何が言いたいんだ、みたいな声が聞こえてきそうですが、とりあえずスペイン人の行儀の悪さを愚痴りたかったワケではありません。
むしろこういう場面に出くわすたびにワタシはおもしろくて笑っています。



要するにわたしたちが普段当たり前と思っている、
「モノを綺麗に使おう、汚したら片づけよう」
「立ち去るときは綺麗にして帰ろう」
っていう心がけは決して当たり前なんかじゃなくて、すごく素敵な感覚だということ。
日本人が大切にすべき文化だということ。
カフェやファーストフード店を利用したとき、きちんと片づけて帰りますよね。
すぐ次の人がそのテーブルを使えるよう、配慮しますよね。
そういった身近にあるちょっとした心がけ、とっても素敵なことなんですよ。大事にしていきましょう。
Muchas gracias por leer♡