ホペイロとは?仕事内容や年収、なるための方法をスペイン在住ホペイロが解説!





こんにちは!スペイン在住ホペイロのほぺまゆ(@Jope_Mayu)です。
『ホペイロ』という言葉にあまり馴染みがないという人も多いはず。
ホペイロとはサッカーチームの裏方さんとして働く仕事で、まだまだ有名な仕事ではないのも事実。
そこで本記事では実際にスペイン・バルセロナでホペイロとして活躍するわたしがホペイロの仕事内容やなるための方法、どのくらいの収入を稼げるのかなどを紹介します。
本記事をきっかけにホペイロという仕事を知ってもらえると嬉しいです!
ホペイロとは?
ホペイロとはポルトガル語で「サッカー選手の用具係(roupeiro)」を意味します。
ホペイロ(ほぺいろ)とは
プロサッカー選手の用具や身の回りのものを管理・ケア・準備する人、仕事のこと。ポルトガル語で「用具係」の意味。 (引用:コトバンク)
ホペイロのお仕事内容とは?
ホペイロの仕事内容は多岐にわたります。
- 選手のユニフォームやスパイクの管理
- ボールやマーカー、ビブス等の管理
- 選手が飲むボトルの管理
- 試合時の荷物搬送
…etc
日本のJリーグでもホペイロという名前でチームに属している人は少なく、「エキップメント」や「キット」「マネージャー」「主務・副務」という名前で同じような仕事をしている人もいます。
選手や監督スタッフが心地よくサッカーに集中できる環境を作るお仕事とも言えますね。
ホペイロの年収はどのくらい?
ホペイロはサッカー選手やスタッフと同じように『個人事業主』になります。
シーズン毎もしくは複数年毎にクラブと契約を交わし、契約内容次第で年収が変わります。(スペインでは監督やコーチと契約することも)
本人の能力だけでなくクラブの予算や財政状況、仕事内容や勝利給などによっても変わってくるので一概には言えません。。
ホペイロの中でもトップクラスになると、クラブとの契約だけでなくスポンサーがつくこともあるので年収は上がりますが、そうでない場合はサッカークラブスタッフとあまり変わらないと考えるとよいでしょう。
お金を目当てに働く人は少なく、サッカー選手のように豪華な収入は見込めません。。
日本サッカー界のトップリーグであるJ1の営業の契約社員の月給が15万円~20万円とは、あまりにも寂し過ぎる。日本サッカー最大の問題はここかも【お知らせ:KAWASAKI FRONTALE:川崎フロンターレ「契約社員」募集のお知らせ https://t.co/DLfZlzekrU
— 山野陽嗣╱Yoji Yamano (@yoji_yamano) May 20, 2016
ヨーロッパや南米でもホペイロだけで食べていくのは難しいので、ホペイロとしての収入はあまり期待しないほうが良いでしょう。
こちらの記事サッカー選手やコーチの給料は?サッカーで生計を立てられる?でもサッカー業界で働く人たちの収入について触れていますのでぜひ。


ホペイロになるにはどうしたらいい?
サッカーもしくはスポーツの専門学校に通う
ホペイロになれる確率が高い方法として、サッカーもしくはスポーツの専門学校に通って内定をもらうという方法があります。
JAPANサッカーカレッジは日本で唯一、主務・副務・ホペイロ・エキップメントマネージャーを育成するコースがある専門学校です。
実際に卒業後Jリーグやなでしこリーグのホペイロになった人もいて、サッカー業界への就職を見込みやすいといえます。
サッカークラブ関係者の紹介
サッカークラブで働くきっかけの1つが関係者の紹介というパターンも多いです。
新卒採用をしているサッカークラブはほとんどなく、内部の人間から「もうすぐ〇〇の仕事に空きが出るんだけどやってみない?」といった打診を受けて中途採用するケースは少なくありません。
公に求人を出しているクラブもありますが、なかなか見つけにくい(運の要素が大きい)ので、
サッカー関係者とのコネを作り『ホペイロの仕事をしたい!』という意思表明をしておくと、チャンスが廻ってくるかもしれません。
まずはスポーツメーカーなどに就職して、サッカークラブへの転職を狙ってみるのもいいでしょう。
下位リーグのクラブから始める
最初からプロクラブのホペイロ!というのもなかなか難しいので、まずは下位リーグ(地域リーグなど)のクラブから始めて実績や評判を積み重ねていくのもアリ。
ホペイロとしての評価が得られたら、人づてにプロクラブからオファーをもらえるかも。
ただ下位リーグのクラブだと生きていけるだけのお金をもらえる可能性はかなり低いので、最初は本業で別の仕事をしながらボランティアでやるくらいの感覚が必要です。
海外での武者修行により実績を作る
サッカーがさかんなヨーロッパや南米に渡り、海外で武者修行をして実績をつくるのも手です。
慣れない海外生活や言葉の壁、生活するための仕事やビザを得るのが難しいといった厳しい部分もありますが、海外修行を通じて得られることも大きいです。
海外で経験を積むと視野が広がり、使える言語も増えるので、日本に帰ってからホペイロ兼外国人通訳という道も出てきます。
ただ将来的に日本に帰ってJリーグのクラブに所属したい場合は、海外で1人がんばっていても誰も見つけてくれないので、自分から発信していくことも大切です。
ホペイロになりたい人がやっておくべきこと
観察力を養おう
ホペイロは用具のケアに関する技術力も必要になってきますが、それ以上に大事なのは観察力。
サッカー選手それぞれのクセや特徴を把握したり、チームをマネジメントしていく上で日々の変化を察したりすることも大切です。
細かいことにも気づけるよう、観察力を鍛えておきましょう。
人との交流を積極的にしておこう
ホペイロになりたいといっても、サッカークラブで働くのはかなり狭き門。
いつどの人がホペイロの仕事を紹介してくれるかはわからないので、積極的に人との交流をはかりコネクションを作っておきましょう。
自分で稼ぐ方法を見つけておこう
ホペイロは個人事業主なので、突然契約を切られて職を失うこともあります。
特にクラブの財政状態が悪くなると、サッカー選手や監督などよりも先に人件費削減の対象になりやすいので、リスク管理をしておくことが大切です。
ホペイロの仕事ばかりに目を向けるのではなく、万が一のときどうやって自分で稼いでいけるか考えておきましょう。
特にプロチームのホペイロとして活躍できるようになるまでは、ホペイロの仕事だけで食べていくのは不可能に近いので、複業をするつもりでお金を稼ぐスキルを身につけておくべきです。
発信活動をしておこう
海外や下位リーグで1人がんばっていても、プロクラブのトップや関係者の目に留まることはなかなかありません。
ホペイロになるチャンスがほしいなら、積極的に発信活動をしてあなたの存在を認識してもらうようにしましょう。
SNSやブログなどで発信活動をして集客できるようになれば、チャンスは広がります。クラブ側としても集客できる人間はクラブ経営の大きな力になるので、メリットになるでしょう。
こちらの記事海外で戦うサッカー指導者にこそブログを始めてほしい3つの理由はサッカー指導者向けになっていますが、ホペイロを目指す人にも当てはまる内容なのでぜひ。


まとめ:ホペイロになるには行動してみることが大切!
ホペイロというのはかなり稀なお仕事ですが、サッカー業界を志す人にとってはサッカーチームを現場で支える仕事として夢のある仕事ともいえます。
一般的な会社員のように大学を卒業して新卒採用で働くというものではないので、実際にホペイロとして働くのは難しいと感じるかもしれませんが、まずは行動してみることが大切です。
今は無駄のようにも思える経験が、いつか点と点がつながって線になり、あなたの願う未来に導いてくれるはずです。
Muchas gracias por leer♡