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サッカー育成年代における日本とスペインの違い〜部活とクラブのあり方〜

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こんにちは、ビザ更新のプレッシャーに半泣きなMayu(@Jope_Mayu)です。

数ヶ月前からずっと不安で悩んできて、この悩みはどのくらい続くんだろう……と考えていました。

しかし今日友人から

「今はだんだん厳しくなってて時間もかかるから、受け取りまで5ヶ月くらいかかるらしいよー」

と言われて、トドメの一発を刺された気分です。(まだ申請もできてません)

 

さて今日は普段から考えていた、育成年代のサッカー観について。

小学生〜高校生の子どもたちにとってのサッカーとは。

目次

部活制を取る日本、クラブ制を取るスペイン

日本の子どもたちから見たサッカーって、

サッカー=学校の部活

というイメージが強いのではないでしょうか。

サッカー少年
中学、高校はサッカー部だった!

という人、よく見かけると思います。

サッカーをしたい!と思ったら、学校の部活に入って放課後にサッカーをする、というのはよくあることです。

 

一方でスペインには部活という概念がありません。

サッカー=クラブチーム

なのです。学校は関係ありません。

サッカーをしたい!と思ったら、今シーズンはどこのクラブに所属しようか、という風に考えます。

 

スペインの子どもたちがプレーするチームを選ぶ基準とは

クラブを選ぶ際に、

  • 自分はどこに住んでいるのか
  • 自分はどの学校に通っているのか

はあまり考慮に入れる必要はありません。

(もちろん家庭の都合により、家の近くにあるクラブを選ぶという場合も多くあります。)

 

彼らがチーム選びに考えるもの、それは

  • どのレベルのクラブチームに入るのか
  • どんな指導者がいるのか
  • どんなチームメイトと一緒にサッカーをするのか

これらを重視して、自分にあったクラブを選ぶことが出来るのです。

 

先日12,13歳の子たちのチームのアウェイ試合に帯同した際、別の地域(別の市町村のようなもの)のクラブを訪れたときのこと。

選手の1人が相手チームの子と仲良く話していたので、「お友だちなの?」と聞いてみると、

選手
あいつは学校の友だちだよ!

と言ってました。

20km以上も離れた場所にあるチームで学校の友だちに会う、なんてことも普通みたいです。

 

部活の大会を中心に戦う日本、リーグを戦うスペイン

部活の大会を中心としてサッカーの試合をする日本。

全国中学校・高校サッカー大会(総体)が地域予選を含め、春〜夏にかけておこなわれます。

他にも秋から冬にかけて選手権や、新人戦もおこなわれます。

これらが公式戦として開催される部活の主な大会ではないでしょうか。

Mayu
負けたら終わり(または引退)という大会に何度涙したか

 

その他には地域によって「〇〇カップ」や「〇〇フェスティバル」といった大会に参加することも。

それらの大会がない週末は他のチームと練習試合を組むことが一般的だと思います。

 

 

一方スペインでは、毎シーズンをリーグ戦で戦うことが当たり前となっています。

8月後半からプレシーズンが始まって、クラブでの練習が開始。

9月頃にリーグ戦が開始。

そこからは公式戦として毎週末リーグ戦を戦うのです。

クリスマス休暇やイースター休暇などの連休を除いて、翌年の5月もしくは6月まで。

 

毎週末の戦いが数字となって公式に表れ、勝ち点を競いながら順位を争います。

ホーム&アウェー方式なので、同じリーグ内のチームと2試合ずつの対戦。

相手チームを分析しながら、戦術を変えて戦ったり、

昇格を目指して戦ったり、残留のために戦ったり。

Mayu
1位を維持しながら戦い続けるのって大変

 

リーグ戦に合わせて毎週組まれるスペインの練習メニュー

週末の公式戦に合わせて、平日は練習メニューを組みます。

例えば火木金で週3日の練習であれば、

練習メニューの概要

火曜→試合の振り返りやフィジカルトレーニング重視の練習

木曜→週末の試合に向けて実戦形式のトレーニング

金曜→木曜日の練習の修正や週末に向けて疲れを残さないトレーニング

といった風にメニューを組むことも出来ます。

 

こういった練習を毎週、1シーズン繰り返すのです。

まして5歳、6歳の段階から

Mayu
そりゃリーグ戦の戦い方を自然と覚えるようになるわ

>>関連記事:スペインサッカーの練習を毎日見ているわたしが気がついたこと 

 

カテゴリー別にリーグの戦い方が違ってくることも

スペインの育成年代は

  1. Juvenil(フベニール) → 17-19歳(3年間)
  2. Cadete(カデテ) → 15-16歳(以下2年間)
  3. Infantil(インファンティル) →  13-14歳
  4. Alevin(アレビン) →  11-12歳
  5. Benjamin(ベンハミン) →  9-10歳
  6. Prebenjamin(プレベンハミン) →  7-8歳
  7. Promesa(プロメサ) →  4-6歳

という風にカテゴリーが分かれています。

補足
12歳までのAlevinカテゴリーは7人制サッカー、13歳以上のInfantilカテゴリーからは11人制サッカーです。

 

ちょうどわたしが帯同しているチームはInfantil Bチーム。

11人制サッカーに変わってから1年目の子どもたちです。

 

そんな彼らの指導をしているコーチとよく話すのですが、言われていることは

このInfantilカテゴリー1年目のシーズンは、11人制サッカーを学ぶことが目的だということ。

 

11人制になって初めて戦うフォーメーションや戦術。

グラウンドも前年の倍の広さ。

そんな状態で戦う子どもたちの主要目的は、11人制サッカーに慣れること。

 

もちろん1年目の段階でも、同じリーグ内に2年目の選手が揃ったチームが属していれば、格上の相手に挑戦を挑むことだって出来ます。

自分たちが学んできたことを生かしてみるチャンスにもなるわけです。

 

そしてInfantilカテゴリー2年目のシーズンはAチームとして、クラブの看板を背負いリーグ戦の順位を重視して戦っていきます。

 

こういった流れを、カテゴリーが上がるごとに選手たちはこなしていくんですよね。

Mayu
そりゃ11人制サッカーの戦い方を効率よく覚えていくわ

 

日本サッカーの育成にも、クラブチーム×リーグ戦を取り入れるべきだ

スペインのリーグ戦を1年間経験してみて、感じたこと。

それはリーグ戦を通して勝負に挑む機会が増えたり、計画的にサッカーに取り組んだりすることは、子どもたち1人ひとりの向上心にも繋がるのではないかということ。

 

しかしスペインのように、リーグ戦を日本全国各地で取り入れるのは簡単なことではない、というのも重々承知しています。

  • 部活制からの離脱が難しい
  • 地域によってはサッカー人口が多くない
  • 全体的にクラブチームがあまりない
  • サッカーは戦いではなく楽しむものだ、という考えがある

……

 

ですが、学校の部活というのは今日教員の時間外労働など様々な理由から反対の声も上がっています。

この流れを機に、日本サッカーも部活制からクラブチーム制へ移行するのが良いかもしれません。

育成年代の頃から先を見据えて、

クラブチーム×リーグ戦

を日本サッカーの育成にも取り入れるべきなのです。

 

こうしてクラブチームが増えて強くなっていけば、

  • Jリーグに進出するクラブが出てきて日本サッカーが切磋琢磨される
  • 地域ごとにおけるサッカーの発展も見込まれる
  • 地方にクラブチームが出来てサポーターやファンが増えていけば、地方の活性化にもつながる

……

これらのことが可能になるかもしれません。

あなたはクラブチーム制への以降についてどう思いますか?

 

※日本のサッカーは部活だけでなく、クラブチームもきちんと活動しているということは承知しております。

ですが今回の記事では、部活としてサッカーに取り組む人が多いという点について取り上げていますので、あらかじめご了承頂けますと幸いです。

Muchas gracias por leer♡

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